導入事例02 ネットワーク型デジタコ DTS-C1D 富士陸運株式会社様「安全運転はドライバー自身のため」データ・映像の徹底活用で、意識改革を実現。

神奈川、群馬、宮城に拠点を持ち、関東、甲信越、東北という広いエリアで車両輸送を行っている、富士陸運様。大手自動車メーカーの新車の陸送、販売店、オークション会場への中古車移送のために、カートレーラーなどのキャリアカーを66台所有されています。

▲ドライブレコーダ搭載ネットワーク型デジタコ
DTS-C1Dと車載カメラ

導入のきっかけ

▲代表取締役 相澤 一喜様

富士陸運様が扱う商品は、自動車。当然、梱包することなく、カートレーラーで移送されています。そのため、ドライバーのマナーに問題があった場合、自動車メーカー様へ直接クレームが寄せられてしまいます。「この業界の仕事は、いつも誰かに見られていると考えています。社会的責任を果たすため、そしてドライバー自身のために、安全運転を徹底し、運転マナーを向上させたかった」と、代表取締役の相澤様。そこで、2012年8月、富士通のドライブレコーダ搭載ネットワークデジタコDTS-C1Dを導入されました。

課題、効果

「映像・データの有効活用を考えて導入」

以前から他社製デジタコをお使いだった、富士陸運様。新規導入にあたっての選定基準を、「ドライブレコーダを搭載していること、安全・経済運転の徹底に運行データが役立てやすいこと」と、安全管理部部長の山本様はお答えくださいました。

安全面のメリット1 ドラレコ映像を違反などの原因把握に活用。

「従来は、事故や違反があっても、その詳しい内容までわかりませんでしたが、今は映像で確認できるので一目瞭然です」と相澤様。たとえば、物損事故が発生した場合など、ドラレコ映像で場所を特定。走行速度などに問題がなければ、現場に行って原因を調査されています。その結果、道路工事により生まれた段差が原因だったことも。こんな事例は、生きた教材としてドライバー指導に活用するとともに、知り合いの会社にも注意情報として提供されています。

安全面のメリット2 運行データを元に各自の改善点を明確化。

ドラレコ映像だけでなく、運行データの活用でも独自の取組みを行っています。前月との成績順位の変動をプラスした運転評価一覧表、月別の速度違反回数表、低得点のドライバーには原因分析表などを、運行データを元に作成。「ねばり強くドライバーと会話すれば必ず分かってくれます。管理者が何も言わないのは違反を認めたのと同じこと」と、きめ細かい指導・教育を実施されています。

顧客からの信頼 運行データで顧客の信頼を獲得。

自動車という高価な製品を託すだけあって、荷主様は輸送品質に関心をお持ちです。車両の積み卸しは、荷主様が実施する厳しい検定に合格した者しか行えないほか、デジタコで記録した運行データをチェックされる場合もあります。「万一の事故の場合でも、映像やデータで細かく原因を分析し、状況・対策をちゃんと報告すれば、かえって信頼は高まります」。

経済面、業務上でのメリット 燃費も向上。問合せ対応も指示も迅速に。

安全運転の徹底により、燃料消費量が多いといわれるキャリアカーで7%の燃費向上を実現しています。また、お客様からの到着時間の問い合わせにも、動態把握ですぐ回答。2014年2月、大雪にみまわれた時には、全車両の現在地を確認しながら、より安全な場所へ移動するか、そのままの場所で待機した方がいいか、適切な指示がすぐにできたと、満足いただいています。
  • ▲富士陸運様は創立1956年。
    50年以上の歴史を誇っています。会議室には1964年当時のキャリアカーの写真が飾られています。

  • ▲「事故を起こして大変なのはドライバー本人。見張るのではなく、見守るための導入です」と安全管理部長の山本 清様。

  • ▲事故の被全車両の運行を見守る本社スタッフのみなさん

  • ▲「運転成績を向上させて今行っている燃費部門の毎月の報奨、安全部門の年間表彰をもっと充実していきたい」
    と相澤様(写真左)

     「全員がA評価で、安全運転が当たり前の会社にしたい。そのために根気強く指導していく」
    と山本様(写真右)

  • 安全運転指導のために
    独自に作成された指導書

    上)運転評価一覧
    中)速度違反回数
    下)低得点要因改善書

USER PLOFILE

富士陸運株式会社

創立 1956年4月30日
本社所在地 神奈川県川崎市川崎区東扇島92番地
川崎港コンテナターミナル内200
TEL 044-277-7151
代表者 代表取締役 相澤 一喜
資本金 1,500万円
売上高 15億円
従業員数 90名
  • 自動車各種商品
  • 陸送
  • 関東甲信越東北
  • 車両66台
  • 拠点4ヵ所