導入事例03 ネットワーク型デジタコ  DTS-C1 東洋運輸株式会社様 「荷主様工場の安定稼働を支える」。安全・確実な輸送ときめ細かな労務管理を実現。

東レ株式会社様のグループ企業として、繊維原料や製品の輸配送、倉庫保管、梱包荷資材回収、工場構内物流を行っている、東洋運輸様。原料チップ・粉体運搬用のタンク車や、保冷車、ウイング車など多彩な車両を139台保有されています。配送エリアも、関東から中部、北陸、滋賀、そして愛媛と広範囲にわたっています。

▲ネットワーク型デジタコDTS-C1

導入のきっかけ

▲環境保安部 部長 清田 正博様

従来はアナログタコグラフをお使いだった、東洋運輸様。動態把握、労務管理、安全運転徹底の必要性を感じ、2011年にネットワーク型デジタコDTS-C1と労務管理オプションを、2013年11月には急ブレーキ多発マップ機能を導入されました。その効果について環境保安部部長の清田様に伺いました。「道路の事故渋滞や悪天候の時など、荷主様への先手先手の状況報告に、動態把握が役立っています。また、労務面も客観的な数値で正確に管理できる。チェックや指導に役立っています」と、高い評価をいただいています。

課題、効果

数社のデジタコを比較検討して、導入を決定。

東レ様の工場から工場、またお客様へと繊維原料チップや粉体原料を運ぶタンク車。「到着が遅れると、工場の安定稼働を妨げてしまいます」と清田部長様。「リアルタイムの動態把握ができ、労務管理もできる機種を」と、数社のデジタコを比較検討された結果、DTS-C1を採用されました。

顧客の信頼獲得 「到着時間の問合せなど、あってはならない」

荷主様の信頼こそ第一とお考えの東洋運輸様。動態把握でつねに車両の現在地を把握。渋滞や降雪、台風など車両の遅延が発生しそうな時には、事前に現在地や到着予定時刻などを、配送先に連絡しています。中部営業所 所長代理の五十川様は「荷主様の問い合わせは、なくて当たり前。悪い情報こそ、早く知らせることが重要です。動態把握は欠かせません」とお話しいただきました。

労務管理のメリット 企業の責務として、法令を順守。

改善基準告示に対応し、ドライバーの合計運転時間、連続運転時間、休憩時間などが把握できる労務管理オプションを採用。厳しい基準のもと、運行・労務データを細かくチェックし、細かな指導を実施しています。「労働状況が数値で把握出来る為、管理が正確にできる。労使双方で話し合いも行ったことで、全員が数字を意識して運行しています」。

安全面のメリット オプション導入4か月、急ブレーキが激減。

全国の急ブレーキ地点を提供する機能、急ブレーキ多発マップを追加して4か月。急ブレーキ多発地点に進入する直前にデジタコが事前に警告する効果が、しっかり表れています。「運行ルートがまちまちな箱車で94%、ほぼ同じルートを走行するタンク車でも45%の車両で、急ブレーキ件数が減少しました」。さらに、小集団活動としてドライバーをグループ分けし、違反運転の原因と対策を考えさせ、また安全目標をそれぞれ設定させています。「トップダウンでなく、ボトムアップの考え方です。そして、決めたら守る、を徹底しています」。

今後の取組み 給与、請求など上位システムへの連携も…。

「安全に秘訣はない、決まったことをきちんとやるだけ」と、清田部長様。安全運転に関するニュースの定期発行、安全運行徹底のための管理者育成プロジェクトの推進、無事故手当ての支給など、さまざまな取組みを実施されています。「安全運転、法令順守の徹底はもちろん、ゆくゆくは給与計算や運賃請求などの上位システムとの連携も図っていきたい」。今後の展開について、清田部長様はお話しくださいました。
  • ▲粉体輸送用のタンク車

  • ▲箱車も57台保有

  • ▲この号では20年以上無事故の優良乗務員インタビューを掲載
    3か月ごとに発行されるセーフティニュース

  • ▲「荷主様への報連相を徹底しています」と中部営業所 所長代理の五十川 克弘様

  • ▲小集団活動で自ら安全目標を設定し「決めたら守る」を徹底

  • ▲つねに運行を見守る中部営業所の
    スタッフのみなさん

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東洋運輸株式会社様

創業 1984年2月
本社所在地 滋賀県大津市栄町1-5
TEL 0736-22-1465(代表)
代表者 代表取締役社長 町田 佳隆
資本金 1億円
年商 約60億円
従業員数 280名
取材先 中部営業所
愛知県東海市浅山1-80
  • 製品原料フィルム
  • 輸配送全般
  • 関東・中部・北陸・滋賀
  • 車両139台
  • 拠点11ヵ所